3回目の脱毛となると
やはり2幕目のだれた感じがとても気になりました。
いわゆる、権力にしがみつこうと頑張る
テルラムントとオルトルートの感じはすごく出ているんですが
やはり歌に行きつく。オペラって声、なんですね。そして和音なんですね。
合唱とオーケストラがあれだけしっかり音場を作っても
そこで歌う歌が負けていては説得力がない。
だから、フォークトとシュナイダ―が目立ってしまい、
そこに拍手が、ブラボーが集まってしまう。
そんな感じです。
まあそれだけでも十分なんですけど。
あとはローエングリンの
自分勝手な使命感に笑ってしまう。
もともと、この人に共感を寄せる人はどちらかと言うと子供なんでしょうが
あまりにも自分勝手。
一方的な愛をエルザに求める。これって何を参考に作ったのかと思うほどに
人間界以外の世界をドラマに挿入することで
神の存在を扱うことができるという表現テクニックです。
この神の世界、いわゆるグダール語りの時の過剰な演出と白鳥が舞台に出てきて
も面白かったかな、と思いました。
今まではシンプルでわかりやすいと思っていたのですが、オペラの夢の世界と言
うのは過剰なものがっても良いと思いました。
日曜日、主張から直接向かったのですが、ぎりぎりで、焦ったのですが
平日よりも会場の雰囲気がふんわりとしていて、すごくカジュアルな雰囲気なん
ですね。これは一つ今回驚いた点です。