今朝出勤時に日差しがかぁーっと暑かったので梅雨明けかとも思ったけど、天気図を見たら梅雨前線が居座っていた。まだ先か。
来週は京都旅行だし、京都は梅雨明けすると暑さが半端でないので、いいっちゃいいけど。
祇園祭っていうと池田屋事件思い出すな。祇園会所に新撰組が集まり、近藤班と土方班の二手に分かれ料理屋や旅館を虱潰しにパトロールして、池田屋で会合していた勤皇志士達を襲撃した。
幕末史では有名な事件。尊皇攘夷派の要人が何人も殺され、何故か桂小五郎は運よく逃げおおせた。司馬遼太郎によれば、この事件の影響で明治維新が何年か遅れた、いやいや却って勤皇志士の熱情に火を付けた、の両論がある由。司馬史観は明治政府に異常に肩入れするところがあるのでそのまま信じるわけにはいかないが、大騒ぎになったのは確かでしょうな。
しかし、脱毛もこの暑い盛りに良くそんな斬り合いする気になるもんだ。幕末ってどっか狂ってたよな。
近藤の天然理心流ってのは突き専門の田舎剣法なので、狭い座敷では威力を発揮したらしい。『燃えよ剣』ってテレビドラマで池田屋事件の場面では、料亭を取り壊す予定だった祇園の女将が、どうせ壊すのだから好きにしてええどっせって許可を与え、あの伝説の斬り合いの場面が撮影されたとか。今ではあり得ぬ話。
京都の人達のご意見を聞くと会津藩擁護派と長州藩擁護派がいて、それぞれが勤皇志士や新撰組の事をテロ集団扱いしたりしてなかなか面白い。私ゃどちらの味方でもないが、近藤は俗物で好きになれぬ。だからって、明治政府は江戸や仏教をメチャクチャにしたので到底好きになれぬが。とまれ、幕末のヒーロー達って悲劇性ばかり強調されるけど、とにかく田舎者が多いですわな。腹黒かったのは、慶喜と岩倉と大久保。次点が勝海舟。
『祇園祭』って映画も良かったね。小暮美千代が主人公の芸者だったけど、なんと云っても浪速千栄子の女将の腹黒っぷりが印象に残っている。それとウラ若き若尾文子と。
今では見られぬ大原女なども出て着て、夏の風情が漂う素敵な映画だった。しかし、それにしても暑そうだったけどね。
京都は何度も行ったけど、祇園祭は初めて。