擦れたバスは、学習している。
学習の仕方としては、パターン認識。
ルアーの着水から、落ち方引かれ方といった、
一連の動きを記憶していると想定できる。
その中ではいくつかの判断基準があり、
それらの整合性度合いによって認識されるだろう。
その基準のひとつには、ラインがある。
ラインという物質は、自然界に存在しないし、
それに引かれる状態は、ある意味で不自然。
そのテンションやラインが出す音や波動が、
パターンとして認識させる可能性は高い。
特にデカバスになればなるほど、
そういったことへの反応は厳しいといえる。
これらのことを想定して、できることは何か。
ひとつは、ラインテンションを張りすぎないこと。
できるだけ、水切り音を出さないようにすること。
ふたつ目は、脱毛ラインの見せすぎないこと。
バスがいるであろう場所の上を通さない。
この究極の方法が、枝に引っ掛けて行う、
ヨーヨー釣法だといえるだろう。
枝に引っ掛ければ、ラインは水中を通らない。
この状態は、完全にラインの存在を消すことができる。
また、テキサスリグなどのボトムをズル引けば、
バスの視線の下に通すこともできるだろう。
ルアーをどのように魅せるかという問いは、
別の見方で、何を見せないで感じさせないかに通じる。
ルアーの存在を、より魅力的にするために、
取り除くべきことを、少し考えてみよう。
